防災と防犯

防犯カメラの威力

 カメラを向けられた時の人の心理的作用としては、まず何を思うだろうか? その場に記憶され、自分の何かが残ってしまう事への不安感があるのではないだろうか? 得に、自分に何かやましい事があるという自意識があればそれは更になおさらだ。犯人は自分の犯行を隠し、証拠を残さないようにしようと考える。指紋を拭き取ったり、モノに触らなかったりする等の配慮は全てそうした自分の存在をその場から消そうという心理から産まれて来るものだ。そうした中で、防犯カメラの存在は、心理的にも、その存在があるだけで防犯の効果を産んでいることもあるのかもしれない。カメラが設置されているという立て札や、案内表示を見るだけで、人は安心感や緊張感を心の何処かに覚えるものでは無いだろうか? そして、ビジュアル化された防犯カメラのそれが目の前にあった場合、その効果は絶大になる。単純に普段から何かを監視している無く、人間の犯罪意識に無意識に働きかけ、その犯罪を未然に防いでいるという、そんな隠れた効果も実は防犯カメラの魅力に一つにはあるのかもしれない。